耐震等級とは、地震に対する建物の強度を表す指標であり、地震に対する構造躯体の倒壊や崩壊などのしにくさを示した指標のことを指します。
建物の耐震性能によって1・2・3のランクに分けられており、数字が大きくなるにつれて建物の耐震性能が高いと言えるでしょう。
耐震等級1は、建築基準法レベルの耐震性能とされており、一般的な戸建て住宅にほとんど採用されています。
数百年に一度起こるとされている地震が起きても、倒壊や崩壊の危険がないとされ、数十年に一度起こる地震の際にも建物の損傷がない程度の耐震性です。
耐震等級2は、建築基準法の1.25倍の強度を持つ耐震性能とされており、病院や学校などの公共施設に適応されています。
耐震等級1が耐えられる1.25倍の地震が起こった際にも、倒壊・崩壊しない耐震性です
耐震等級3は、建築基準法の1.5倍の強さを持ち、消防署や警察署などの防災の拠点となる建物に採用されているランクです。
耐震等級1が耐えられる1.5倍の地震が起こった際にも、倒壊・崩壊しない耐震性を有しています。
耐震とは、その名の通り地震に耐える構造のことで、建物の壁に筋交いなどを入れて揺れに耐えられるような構造のことを指します。
日本では、過去の大震災を教訓として、住宅や学校など、さまざまなところで耐震工法使用されており、メジャーな地震対策の工法です。
地震の力は、重量の重い床や屋根に加わることから、床・屋根・壁・柱・梁が重要となってきます。
耐震工法では、建物に対して筋交いや構造用合板・金具などを用いて補強をおこないます。
筋交いでは、片方組みやたすき掛けなど、補強材の組み方によって強度や費用が変動するため、注意が必要です。
また、補強の量や場所が重要になってくるので、専門知識を有した業者に任せるか、専門家におまかせしましょう。
制震は、耐震では地震に耐えるのに対し、制振では揺れを抑える目的で作られた工法です。
振動を抑えることを意味するので、制振とも呼ばれます。
家の土台が地面に設置しているため、地震の揺れは直接建物に伝わりますが、制震材によって揺れを熱エネルギーに転換して吸収します。
従来の住宅のように、地面の上に建築しますが、内壁と外壁の間に制震ダンパーと呼ばれる制震装置を入れることで、地震の揺れが吸収されるという仕組みです。
制震ダンパーには特殊高減衰ゴムが使用されており、このゴムによって地震の揺れを熱エネルギーに転換しています。
転換された熱は空気中に消えていくことから、地震の揺れは吸収されたことになるというわけです。
免震とは、耐震や制震とは違い、建物の倒壊を防ぐだけでなく、建物内部のダメージも防ぐことが可能な工法です。
建物を筋交いや柱などで固定せず、建物の土台と地盤の間に免震装置を設置することで、地震の揺れを建物に伝えにくくすることができます。
免震装置は、アイソレーターという土台かつ揺れを吸収するゴムと、ダンパーという揺れを吸収する装置を使用しているといった、ダブルで揺れを吸収しています。
アイソレーターやダンパーを地盤や建物にうまく組み合わせることで、免震性能が高まり、激しい地震の揺れでも建物に振動が伝わらず、建物の倒壊や家具の破損・家具の転倒による二次被害などを防ぐことができるでしょう。
地震対策は、耐震工事などの建築中におこなうだけでなく、地盤の段階から始まっています。
ほとんどの場合、新築一戸建てを建築する際には地盤調査が建築基準法によって義務付けられています。
地盤調査では、ボーリング調査やスウェーデン式サウンディング試験をいう方法が用いて検査を実施し、地盤の硬さを調査することが可能です。
また、インターネットで見ることができる、国土地理院が提供している地図では、過去に建設予定地で陥没があった、あるいは今後液状化や不同沈下の可能性がある土地かどうかを調査することが可能です。
建設予定地が昔は田んぼや川であり、埋立地である場合は液状化や不同沈下のリスクが高いため、地盤改良をする必要があります。
なお、地盤改良は地盤調査後の結果を踏まえて、工事が必要とされるケースもあります。
地盤改良の工法は、表層改良工法と柱状改良工事・小口径鋼管杭工法の3種類です。
工務店やハウスメーカーによっては、地盤保証をおこなっている会社もあり、万が一不同沈下によってトラブルが生じた際に、原状回復などの保証をおこなっています。
このように、地盤調査や地盤改良などをおこなって地盤から強固なものにし、地震に強い家づくりをおこないましょう。
ツーバイフォーとは、木造建築の工法の一つで、木造枠組壁工法と呼ばれるものです。角材のサイズが2インチ×4インチであることから、ツーバイフォー工法とも呼ばれています。
均一された大きさの角材と合板を接合し、柱や梁の代わりとして壁や床・天井や屋根部分を構成し、それぞれを組み合わせて家の枠組みを作成します。
ツーバイフォーでは、このようにして作られたパネル、つまり面を決まったルールに基づいて配置することで、耐震性を確保しています。
ツーバイシックスは、ツーバイフォーとほとんど同じ工法です。使用されている角材のサイズが異なり、ツーバイシックスでは2インチ×6インチの角材が使用されています。
ツーバイシックスでは、外壁の厚みがツーバイフォーの約1.5倍となり、断熱性能や建物の強度がより強くなります。
枠組み壁工法では、床・壁・屋根が一体となっていることから、外圧を面で受け止めることができ、建物の変形や家具の倒壊・仕上げ材の損傷被害を抑えることが可能です。
メタルジョイント工法は、在来工法の接合部分を金物でより強固にした工法です。
木材と木材の設置面に使用される継手・仕口を、金物に置き換えて剛接合した工法であり、接合強度は在来仕口の約1.5倍と言われています。
また、構造材の仕口の断面欠損を極力防ぐことができ、高い忍耐力のほか、接合部分の精度が期待できます。
金物は梁・柱内にすべて格納されることから、化粧梁などの現しの構造にした場合にも金物が見えず、仕上がりを美しくすることが可能です。
根太レス工法とは、剛床工法とも呼ばれ、根太を使用せずに下地の合板を厚くして、梁に直接留め付ける床組の工法のことを指します。
根太は、床板を支えるために、角材を渡してあるもののことですが、これをなくして下地の合板を厚くすることで、耐震性を高めています。
また、根太レス工法は水平方向に対する力に強いとされており、地震や台風の際にも歪みにくいのが特徴です。
その他にも、木造ラーメン工法や根太工法など、さまざまな工法があるので、自分たちが納得できる工法を選びましょう。
このように、耐震等級がランクごとに定められており、耐震・制震・免震にもそれぞれ違いがあることがわかりました。
また、地震対策は地盤調査・地盤工事からはじまっており、耐震性を高めるためにも地盤づくりから大切です。
地震に強い工法もありますので、予算や土地に合わせた工法や地震対策をしましょう。
当メディアでは、この他にも、家づくりにおいて知っておきたい基礎知識を紹介していますので、ぜひ家づくりの参考にしてください。
引用元:豊栄建設公式HP(https://www.hoei999.co.jp/)
強み1:2020年に札幌市で新築一戸建着工棟数第1位※
強み2:さまざまな住宅設備をオーダーメイド感覚で自由に選べます
強み3:希望や予算に合わせて探せる豊富な分譲地と自社保有地
引用元:ハウジングカフェ公式HP(https://housingcafe.jp/)
強み1:太陽光パネルで電気をつくり出す太陽光発電システムを標準装備
強み2:エネルギー効率を良くして環境にも家計にも優しい省エネ設備
強み3:札幌市内や札幌近郊に豊富な分譲地と複数の自社土地を保有
引用元:ジョンソンホームズ公式HP(https://www.johnsonhome.co.jp/)
強み1:断熱効果の高い建材を採用、壁・窓・床の3方向からしっかり断熱
強み2:省エネ・耐久性を高め、光熱費やメンテナンス費が抑えられる
強み3:独自の不動産ポータルシステムを用いた土地探し
選定条件
Googleで「ローコスト住宅 札幌」で検索(2023年5月23日時点・10ページ分)し、HPが表示される住宅施工業者53社のうち、
・建物価格2000万円代の商品プランが明記されている
・2020年の建築確認件数が100件以上(2020年新築一戸建(注文住宅&建売住宅)合計建築確認戸数 北海道住宅通信社調べ)
という条件を満たす会社を選定しました。
※1 参照元:豊栄建設公式HP(https://www.hoei999.co.jp/lp-ricco/)2023年5月23日時点
「住宅建築確認ランキング」とは?
行政庁・検査機関が確認した、施工会社別の建築確認棟・戸数を全て集計し、地域ごとに
(1)戸建注文住宅(2)戸建建売住宅(3)賃貸アパート(4)賃貸マンション の4分類でランキング化したデータです。
北海道の住宅業界情報を40年以上も発信している株式会社北海道住宅通信社がまとめています。
当メディアでは、このデータを年間の実績値として扱っています。
※参照元:北海道住宅通信社(https://www.juu-tsuu.jp/data/)2022年6月時点